悲しいお知らせ
まさか、未だに信じたくはないのですが、
何時も元気な声で応じてくれる中島勝乃利さんがお亡くなりになられました。
7月17日、ご逝去であったそうです。
言葉が、むなしく、無念でなりません。
唯々、ご冥福をお祈りします。
追悼 中島勝乃利作品 甦る武将たちの宴
十周年記念企画 横浜山手館にて
NY・メトロポリタン美術館にてORIBE展(織部展)が開催され、世界的に暗鬱なイメージの中世期に、華やかで独創的な武将茶のフリーダム精神がジパングに在った事が脚光を浴び、異例のロングラン公開を果たした。
日本の武家文化の流れを紐解くと南北朝期の”バサラ”文化と、幕藩体制移行期の
織部武将茶には根底に流れる自由への希求があるように感じられる。
そのスピリッツを受継いだ”甦ったORIBE”中島勝乃利作品を中心に若い息吹をご覧戴きたい。







右奥片口・・小林敦 作

右奥、十字旗指物(島津家・桃山江戸初)

右奥焼締茶碗・・スティーブン・ウォード作 奥中央絵志野茶碗・・アロン・サイス作

中央、白磁大平鉢・奥、常滑蹲る花入れ・・・壺田和宏作

他全て中島勝乃利作品
” へうげもの ” という織部の破天荒な明るさをこれほど自在に表現できた
中島勝乃利と云う気鋭の陶芸家の個展は何時も待ちどうしかった。
利休は堺の町衆の土壌から派生した茶と言え、
織部は戦国乱世の終焉に咲いた武将茶であった。
目前に迫る徳川幕藩体制に対する自由への希求、それこそが”へうげもの”の根底に流れる心意気であったろう。
中島作品には同じスピリッツが溢れている。
その早すぎた命の炎を悼むとともに、再評価される日を待ち望んで止まない。
戦国武将に愛された一節切の笛

桃山時代 鼠志野パッチワーク茶碗・美濃の里&織部筒茶碗
