Atsushi Kobayashi 2010 秋 個展


2010 秋のテーマ
日常の食卓をもアートシーンに変えてきたKobayashi作品。
2010秋の個展のテーマは ハートフルで アートフルなUTUWA
シバ鉢&ギガ皿ーーコラボレーション

茶の湯
白龍
3日目までは手を出さないーそれを個展での自ら掟として来た。
その3日目。今回の個展はKobayashiの魂がほとばしるエポックメイキング的な作品群になるに違いないと心の奥で感じる。引きもきらずにファンの方々が訪れ、この2日間ほど気が揉めた事はなかった。有り難い事だが、飛ぶように作品が売れていった。
以下 茶碗銘 村雨
瀑布
雪おこし

シバ 鉢
個展会場から
これ程 沢山のファンの方々にお出かけ戴いた個展は花器展以来で、2日間は昼食をとる間もなかった程盛況だった。より個性的な輝きを増した作品も素晴らしく、久方ぶりに何点もファンの手が重なる緊迫感のある個展となり、土日在廊してくれた小林さん夫妻も心から喜んでくれた。ほんとうに感謝したい。500点有った会場も3日目には淋しくなり、急遽追加の作品を送ってもらう事となった。
今回特に充実したのは、ギガ皿とシバ鉢そして新境地を拓いた茶の湯の茶碗が人気だった。もうひとつは”黒の魔術師"と異名をとるKobayashiの本領を発揮して何種類もの黒の微妙な表情を満喫する事が出来た事である。
写真に収める前に次々に売れ、一部しかup出来ないが先ずご覧戴きたい。
記憶に残る過去の個展より

生涯忘れる事のない一番の個展と問われれば、躊躇無く魯山人美術館前にあった最初のGallary白萩のファイナル個展 ー 小林敦・花器展 ー を挙げる。
詳細は言えないが、それぞれ二人とも大きな決断を迫られていた。
その決断はしかし、たとえ最良の判断だったとして、それが良い結果を生むとは限らないものだった。誰にも、そういう時が必ずある。大切なのは結果ではなく、決断を自ら下す、その事に賭けるしかなかった。
あたかも、そんな緊張感がすべて作品に注ぎ込まれたような凄みのある個展で、ひとつとして同一のパターンが無く、形・釉薬・焼きそれらが凝集されて独り立ちしていた。私は花を活けるのをためらった。
山に入って枝ものを切り落としてきて投げ入れる他無かった。
OGAWA Collection